こんにちは。まよ(@josysnohito)です。
SIerやITコンサルで働く人に「社内SEになりたい」「現職をエグジットして事業会社に行きたい」という理由で転職を考えている方は多いんじゃないかと思います。
でもそんな方々が気にすることのひとつが、これなんじゃないでしょうか。
\社内SEの労働時間本当に短いのか?結局長時間労働になるのは避けたい!?/
この希望を表に出すかどうかは別として、やっぱり脱ITや脱コンサルを目的とした転職では労働時間を削減したいという思いがあるんじゃないかと思います。
ということで、この記事ではSIer(マネジメント屋)、ITベンチャー(なんでも屋)の経歴を経て大手企業の情シスに転職した私が、社内SEとはどのような生態をしているのか、現場の生の声が伝わるようにと意識しながら社内SEの1日のスケジュールと作業の実態をご紹介します。
社内SEとSIerのスケジュールの比較

では早速ですが、双方のスケジュールの比較です。
あくまで私の経験談(個人の経験や周りの方の勤怠を見ながら)書いてます。真に受けすぎるなよ!参考までにな!
社内SEの1日のスケジュール
こんな感じです。
情シスの一日
09-10 朝イチで部長報告
10-12 社内資料作成
12-13 おひるごはん
13-15 社内資料作成
15-16 ユーザ部の問い合わせ対応
16-17 ベンダと進捗報告会議
17-19 社内資料作成この生活になって早2年。そろそろLinuxコマンドどころかSQLも叩けなくなりそう。
— まよ (@josysnohito) July 10, 2021
月の残業時間は大体20時間台。うちは週に1度定時退社の日があるのですが、その日は本当に17時台に帰ってます。夜早く帰りたくて朝に残業することもあります。SIer時代じゃ考えられなかったですが。
SIerとの主な労働環境の違いは、
・残業前提で業務をこなす文化がそもそもない。
・朝は早め夜も早め。午前中からがっつり仕事する。
・SIerほど長時間仕事できない(推奨されない)事が多い。
・忙しくなりそうだったら自分の判断でリスケできることも。
・仕事の大半は社内報告資料作成。
というところでしょうか。私は今の会社に転職してから早寝早起きさんになりました。
SIer時代の1日のスケジュール
次SIer時代のスケジュール。繁忙期じゃなくても週に1、2日はこんな感じだったような。。
10-11 メールチェック&朝会
11-12 午後から本気出そう
12-13 おひるごはん
13-17 試験環境に篭って試験(体感時間30分)
17-18 進捗会議
18-23 試験環境に篭って試験(精神と時の部屋)
23-24 溜まってたメールの返信、帰宅こんな感じですかね。21時に帰れたら定時退社って言ってました。
— まよ (@josysnohito) July 10, 2021
私自身もSIerに居たし、これまで一緒に仕事をしてきた他社さん10社ほど(社員200人規模のSES企業から5000人規模のプライムベンダまで様々)の状態を見ている限り、SIerの勤務形態の特徴はこんな感じだと思います。
・帰宅遅い分朝もゆっくり、10時出社とかの人もいる。
・繁忙期には体調不良で午前休を取る人が妙に増える。
・体感時間がとにかく短い。特に開発者。
・いつも退社が遅い人は良い人率高め(人の仕事も手伝うから帰宅も遅い)。
・なんだかんだ長時間労働をしている今の仕事が好きだったりする。
でも昨今のテレワーク化の流れで、SIerは他業界よりも在宅比率が高くなっている印象。「自宅で仕事するなら何時までもいける」って言いながら労働時間が増えた人もそれなりにいる印象。
繰り返すけどあくまで一例だからな!真に受けすぎるなよ!
あなたはどっちで働きたい?
社内SEの勤怠は平和です。
よほどハードクレームが来ない限り終電帰りが当たり前なんて状況にならないし、みんなプライベートを大事にしている。実際、管理職でも「家庭の事情で」と週に数回17時台に帰る人だっている。(これ、SIerから転職して一番びびったこと)
SIerの勤怠は時間だけ見ると大変です。
でもね、この業界、好きな人は本当に仕事が好きなので「労働時間長いし体は疲れるんだけど苦じゃない」って人はなかなか多い。つら楽しいみたいな感覚で働いている。
特に開発業務を行ってる人たちは不満は言いながらもなんだかんだ楽しくやってる事をよく見る。反面、顧客の対面に立って厳しいことばかり言われ続けるPM/PLが長時間働いて病むこともたまに見かけますけどね…。
私は体力がないので社内SEになっちゃったのですが、SIer時代に長時間労働していた時期って楽しかった記憶が多い。
アドレナリンドバドバ出てる状態で仕事してるといえばいいのかな。大変なんだけど、どっちも悪くないですよと言いたくなるような良さが確実にあると思います。
まとめ:人に勧めるなら
今でこそ社内SEの立場になってしまった私ですが、個人的には20代のうちは長時間労働が許される環境にどっぷり浸かるのことをおすすめしたい思います。残業の体力もつくし技術力だって上がる。
新卒で情シスに来ちゃった人ってシステム開発の大変さがわからない人が多い。
たまにプロパー社員見てて思うのが、新卒からずーっと情シスで発注する側の仕事しかしてない人は、何かの作業を押し込むと何かの作業ができなくなるということがわからない人が多い印象。
至急の依頼をするのは良いけど、今抱えてる仕事の何かが遅れることくらい理解しなさいよー!!#情シス
— まよ (@josysnohito) August 28, 2021
何よりもSIerで働いていた経験は、将来的に転職するときに絶対に役に立つ。現職を続けるもよし、コンサルになるもよし、ユーザ企業にいくもよし、30前後なら多少学歴が低くてもそれなりに企業に簡単に転職できてしまう。
20代のうちに長時間労働に慣れておくと年取ってから楽な方も辛い方もどっちでもいけますしね。
SIerの勤務時間と社内SEの勤務時間を知りたかったって人は参考にしてもらえればなと思います。