社内SEへの転職 PR

SEの仕事がつらくて疲れたら社内SEへ転職するのがおすすめな訳【IT業界】

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こんにちは。まよ(@josysnohito)です。

IT業界の仕事って大変って声、よく聞きますよね。

一昔前までは3K(キツイ・帰れない・給料安い)と呼ばれていたような業界です。

一応、ここ数年の働き方改革の取り組みの中で業界平均としての職場環境は徐々に若干改善されてきてはいます。しかしIT需要自体が伸びているため、責任感が強く真面目な人はむしろ年々業務量が増えているなんて状況も少なくはないはず。

仕事に疲れたSE
仕事に疲れたSE
SIerでSEとして長年働いてきたけど疲れてしまった。若い頃は体力で乗り切れたけど今の会社でとても定年まで働き続けられる気がしない…。どうしたら良いのだろう??

この記事ではそんなお悩みをお持ちの方に向けて、仕事に疲れてしまったSIer社員が逃げ道として社内SEへ転職する選択肢を持っておくべき理由をご紹介します。

・SIerから社内SEへの転職はとてもハードルが低く、圧倒的売り手市場
・社内SEは中途社員が多く組織に馴染みやすい
・いつでも転職できる安心感を持つと、日常業務を限界まで取り組める

SIerのSEから社内SEへの転職は、驚くほどハードルが低い

SIerのSEは、転職市場において引っ張りだこ

新卒からSIerで働いていると、仕事の知り合いがSIer関連者ばかりになるのでなかなか気づきにくいですが、IT業界で長時間労働に耐えながら専門知識を蓄えてきた人は、転職市場において非常に有利です

大半の大企業が抱えている情報システム部門への転職は、それなりの規模のSIerで働いていて、5年〜10年くらいの経験を積んだ人なら、新卒のときより遥かに簡単に就職できてしまいます。

「大企業に入る」のを目的とする場合、新卒で目指すよりも一旦SIerに入って転職するほうが難易度が圧倒的に低いのではないかと思えてしまうほど。

SIerで激務に耐えている方は、自身の持つ転職市場価値を理解しておくことを強くおすすめします。

激務で体を崩しそうなとき、望まぬ転勤の辞令が出てしまったとき、いつでも社内SEに転身できると知っておくことは精神的な安定につながるはずです。

社内SEは中途入社者が多く、転職後の組織に馴染みやすい

社内SEって中途社員が多いです。

これは、情シス部門での業務は長年の経験や専門知識が必要となるのですが、日本の大企業がよく取り入れる数年スパンで異動を経験させるジョブローテーションの仕組みでは、一人前SEを育てきる前に異動が発生してしまうことが原因

3年や4年じゃ一人前のSEなんて育たないんですよ。SIerの世界でも25,6歳くらいで案件ぶん回しているような優秀なSEは稀じゃないですか。

なので、社内SEはどうしても中途の方が人材を補填しやすい。なのでおのずと各企業の情シス部門は中途社員に比率が多くなる。

そんな、転職先の組織に馴染みやすいのが社内SEの魅力の一つです。

同業界内の転職なら、市場価値はほとんど下がらない

よく「SIerから社内SEになると市場価値が下がる」と言われますが、あくまで汎用性が下がるだけであって、自分のキャリアの方向性を考えて転職する分には市場価値は下がりません

例えば、SIerから保険業界の社内SEに転職した場合、確かに保険業界以外への転職はSIer時代と比較すると難しくなりますが、業界内での転職ならいくらでもできます。

SIer出身者が、まずライ○ネット生命に転職して、その後ア○ラックの情シスにいったりとか、よくある話です。

20代前半でITリテラシーとシステム開発の基礎を習得し、20代後半で保険業界の業務知識を得て、30代以降は保険業界に特化したSEになる。こういったキャリアであれば市場価値は下がるどころか、経験を重ねるに連れて上がっていきます。

多数の顧客を抱えるSIerに在籍していると、どうしてもいろんな業界の開発を経験してしまうことが多いですが、遅くとも20代後半からは、自分がどの業界に特化したSEになりたいのか考えた上でキャリアを積み上げていくことをおすすめします。

SIerから社内SEに転職を希望する人が認識しておく注意点

情シス部門が存在しない企業の社内SEはブラックの可能性有

新卒でIT業界に入ってしまうとこの感覚が持てないかもですが、世の会社員って想像以上にITにリテラシーに疎いものです。SEって職業が一体何をやっているかわからない、パソコンみてサボってるだけでしょって考えの人すらいたりする。

だから、ITに理解のない企業で社内SEをやるのはとても危険です。ひとりやふたりで社内SEをやっている部門は特に。

情シス部門がない企業はそれほどIT投資をしたがらない企業なので、あなた以外の従業員が情報システムの恩恵を理解できておらず、動いて当たり前の精神で仕事をしているからトラブル発生時はひたすら問い詰められ、精神的に追い詰められる可能性もあります。

見分け方としては情シス部門がきちんと用意されているか、情シス部門に最低でも十人以上の体制が用意されているか確認しておくことで、こういった職場を避けることができます。

残業ありきで高年収を維持していた場合、年収減は避けられない

IT業界は他の業界に比べて平均年収が高いものですが、実は残業時間に支えられているだけということが多くあります。特にメーカー系のSIerや、大手SIerの子会社はこの傾向にあります。

社内SEになると、高い確率でSIer時代よりも労働時間が減りますので。同じ基本給だと年収が下がる可能性があることを認識しておくべきです。

ただ、なんだかんだ転職の際は転職先も今の年収を気にしてくれますので、現職の年収を伝える際に、あえて残業時間まで明確に伝えないようにすることで基本給そのものを釣り上げた状態で転職することで回避可能です。

意図的に嘘をつくのはどうせバレるのでNGですが、少なくとも聞かれない限りは自分からは答えないようにしましょう。

「SIer時代に経験した知識を活かせない会社」に転職しにくい

SIer時代の配属って必ずしも希望通りになるとは限らない。金融システムの開発を志望していたのに公共システムの保守しか経験できないとか、アプリ系の仕事を志望しているのにずっとインフラ周りの仕事しかできなかったりとか。

実は社内SEへの転職って、現職の知識が活かせない場合は一気に難易度が上がります。採用する側はどうしても必要なスキルを持った要員を取りたがるので、たとえ望んで経験を積んでいなかったとしても、今までの経験を活かす必要があります。

私自身、SIer時代は決済システムの開発を長年やっていたのですが、社内SEに転職をする際、同じような事業を展開する企業からは何社も内定をもらえました。

が、全く畑違いの企業の社内SE職は書類選考の段階でお見送りでした。新卒で入った企業で自身の希望が満たされていなかった人は本当にこれが悩ましい。

まとめ:人は、逃げ道を用意しておくと、精神的に楽になる

「最悪辞めてどっかの情シスで働けばいい、自分を受け入れてくれる環境はいくらでもある」

と考えておけば精神的にも安定するし、現職の仕事のパフォーマンスも上がるはず。

転職意思がなくても転職サービスに登録だけしておいて、できる限り具体的に自分の市場価値を把握しておくとなお良いですね。

大体、SIerのSEって真面目すぎる人が多いんですよ。目の前の仕事を投げ出すなんて考えられないし、新卒で入った企業をやめる選択肢を最初から持っていない人も多い。

そんな人ほど、激務な環境に置かれると妙な責任感を感じてがむしゃらに頑張ってしまい、精神的に追い込まれてしまいます。そんな人を何人も見てきましたし、私も似たような状況に陥ったこともあります。

真面目で優秀な人が鬱になるのは本人にとっても社会にとっても本当にもったいない。

目の前の仕事で手一杯のSEの方にこそ、社内SEになる選択ををいつも持っていてほしいなと思います。