こんにちは。まよ(@josysnohito)です。
私は過去2回転職を経験しています。私も中堅どころのSIer(5年)→ITベンチャー(1年)→大手金融情シスの経歴。そのたびに年収は微増しています。
私だけじゃなくってSEって、転職の多い職業だと思います。その転職先は、SIerの中でより待遇の良い環境を探したり、高みを目指してITコンサルになったり、発注者側を目指してユーザ企業の情シスに転職したりと様々です。
以前こんなツイートをしました。
SIer→情シスへの転職ってボーナスステージだよね。ほぼ確実に今より良い企業に行けちゃう。
中堅SIerからでも5年も経験積めば割と大手にいけちゃうし、大手SIer出身なら余裕。まぁ大手SIerの人は転職してもコンサルな印象あるけど。
給料か残業時間に不満があるSEは情シス転職おすすめよ。
— まよ (@josysnohito) November 9, 2021
タイトルに書いたとおりSIer→情シスへの転職は大手企業に入り易いです。割と転職のたびに良い企業に行けちゃったりします。
なので私は理想の環境を見つけるまではどんどん転職すべきとだ考えている派です。他部署と比べると情シス部門は中途も多いので馴染みやすいし、転職容認派の人が多いのも快適です。
でも、そんな私も新卒で入った企業を辞める時は大変なためらいがありました。外の環境を知らなかったからです。
ということで、この記事では、情シス(社内SE)への転職を考えている方へ向けて、転職者目線でみたユーザ企業における情シス部門の特徴をいくつかご紹介します。
ユーザ企業における情シス部門の特徴

では、一般企業における情シス部門を同企業内の他部署と比較した際の特徴をご紹介します。
花形部門ではないことが多い
まずはいきなりデメリットから。
転職の情報収集はいい事ばかり集めがちだけど悪いこともちゃんと集めておけよ!
企業における部門ごとの力関係は様々ですが、情シス部門は花形部門ではないことが大半です。実際冒頭のツイートをした直後こんなご意見をいただきました。
基本は、その通りなんですが。情シスが”総務部パソコン係”位で。異常に「社内地位が低い」ケースもあるので。
大手建設会社とか完全に下位扱いされて日々罵声浴びさせられていたりも見た。— 佐藤 大輔 オープントーン (@satou_ot) November 10, 2021
なので、「自分が前に出て企業を引っ張っていくんだ!!!」みたいな熱い人間は情シスには向かない。花形部門ではないということは、出世もどこかで頭打ちになる可能性が高く、どしどし出世したいって人も向かない。
逆に「歯車でいいから大手企業に入って安定した給料と福利厚生を享受したい」みたいな人にはめちゃめちゃ向いてます。
ぶっちゃけ出世意欲ないけど大企業で働きたいって人は少なくないと思うんですよね。
情シスって収益部門じゃないことも多いから下手に自分の意見を持っている人よりもイエスマンで知識豊富でテキパキ動くタイプが求められます。
人懐っこくてコミュ力があるに越したことはないですが、多少根暗っぽい人でも全然OK。というかSIerで人並み以上に仕事できていた人の大半は情シス部門に来て不活性要員になることはないはずです。
システム屋なんてテンション低くて暗い人間が集まるもんだよねって社内から見られるので、営業ほどガチガチリア充じゃなくても大手企業の情シスでやっていけます。
異動や転勤は少ない、または全くない事が多い
これはメリットと感じる人が多いはず。情シス部門は他の部門と比較すると異動や転勤が非常に少ないです。
転勤制度自体はあるけど情シス部門が本社にしかないなんて企業も多く、本社以外で働く事がそもそもなかったりもする。それに企業もわざわざSIer出身者を中途社員を情シス以外の部署に異動させたがらない。
なぜならSIer出身者の中途社員はITリテラシーこそあれど、自社の業務は新卒社員より詳しくないし会社への忠誠心も低いから、異動に不満があるとすぐ辞めてしまう。
それにシステムのお仕事は慣れるまでに時間がかかるため新卒入社社員を充てても一人前の戦力になるまでに時間がかかります。せっかく育てた社員を全く別の部署に異動させるのも効率が悪い。情シス部門はジョブローテーションの袋小路になりがちなのです。
中途採用者が多く、IT業界出身の経験者が活躍しやすい環境
情シス部門は他部署と比べると中途入社の社員が多いです。多くのユーザ企業でIT人材を新卒社員からではなく中途採用から調達していることが理由です。
(引用元:IPA IT人材白書2020)
IT投資が積極的に行っておりDXに取り組んでいる企業であっても、DXに取り組んでいない企業であっても、IT人材は中途採用で獲得しようと試みる企業が多いことがわかります。
なぜこんなに中途採用に頼るのか…。その理由は、
・業務の専門性が高いため1人前のSEになるまでに時間がかかる
・逆に1度専門性を磨いた社員を異動させにくく若手の新卒を配置しにくい
(=ジョブローテーションの袋小路になりがち)
・業務のIT化に伴い、情シス部門のみ極端に人手不足になりがち
(=新卒社員だけで要員をまかない切れない)
ことが原因だろうと考えます。
SIerだって、1,2年目の社員なんて全然仕事できないでしょ。どんなに優秀な若手社員でも才覚を現すのは早くて2年目後半~3年目くらいの頃からのはず。
IT企業なら2年位育成に時間がかかるのを待ってられるけど、ジョブローテーションで数年程度しか在籍させないことを想定しているユーザ企業ではIT人材育成にそんなに時間掛けられない。なので中途採用に頼るんです。
そんな結果、情シスは中途だらけになります。
中途比率が1割程度の企業でも情シスだけは半数以上が中途社員だなんてことも珍しくない。
この事実は外から情シスに転職する人にとってはメリットしかなく、中途が多いということは転職者を受け入れる環境が整っているし、IT部門に特化したキャリアとなる確率が非常に高く、中途社員として入社する側が働きやすい環境にあるのです。
まとめ:SIer→情シスへの転職はイージーです
ということで情シスへの転職は大手企業に入り易く中途も多い、ということをご紹介しました。
転職そのものの難易度も低いし、転職後の環境に溶け込みやすいのが情シス転職の特徴。今いる企業がSIerなら企業規模問わずきっと今より1ランク上の企業に転職できるはずですよ。
IT業界で忌み嫌われるSES企業だけど、そこで働いている経験って案外馬鹿にならない。
立場上言われたことだけやりますマンになりがちだけど、ほんのちょっとユーザ目線を持つだけで、転職市場で引く手数多になる。
でも不思議なことにSES企業のエース社員ってなぜか転職しようとしないよね(´・ω・`)
— まよ (@josysnohito) July 9, 2021
なんだけどね。。
もっと経験談を知りたい、背中を押して欲しいって方はTwitterでDMくれたら可能な範囲でお答えしますので、よろしければご連絡くださいね。